「いじめ対応マニュアル」及び「支える考え」の特長等

 
  「いじめ対応マニュアル」及び「支える考え」の特長等
射水いじめ防止プロジェクトチーム

(1) マニュアルをつくるに当たって
 ○ 現状は
   先生方の手元にはいろいろなマニュアルはある。
   それぞれの学校でいじめに対する取り組みはなされている。
   行政も、必要に応じていじめに対する資料の作成、指導助言等に努めている。
   しかし、
   いじめは、ますます深刻なものになっている。

 ○ そのような状況の中で、どのようなマニュアルをつくるのか。
   苦しんでいる子どもや親の立場に立った教育実践と臨床等を踏まえ、今までの
   いじめに対する指導上の問題点を徹底して探り、
     子どもと先生だけでなく
     いじめに関わる全ての人・組織に
     生きて働く、実践的なマニュアルになるようにする。

 ○ 今までのマニュアルはいじめ対応は、子どもと先生にだけ目がいっていたきらい
  がある。学校、PTA、校長、教育委員会、相談機関及びそれらの関係等について
  も触れる。


(2) 特長

従来のマニュアルとは全く異なる構成と内容になっている。

 ① 「人は人によって人になる」「みんなが当事者意識をもつ」「苦悩する子どもを
  決して忘れない」これらの考えを基本に据えて作成してある。

 ② 表紙に、全体として伝えたいことを、簡潔に書いてある。
   ・子どもに関わる全ての方々と、手を携えて、子どもたちの幸せを求めて歩みた
    いという思い。
   ・先生、いじめている子、いじめられている子、それぞれへの呼びかけ。
   ・いじめている子、いじめられている子への対応と、いじめを生まない学校等づ
    くりの四つのポイント

 ③ 教育実践・臨床等を踏まえ、今までのいじめに対する指導及びマニュアルの問題
  点を探り、誰にも分かりやすい、極めて実践的なマニュアルとなっている。

 ④ 特に、次の三つの視点を重点において書かれてある。
   三つの視点=「いじめに対する認識・子ども理解等の深化・改革」
        「いじめている子の心のケアと将来への支援」
         「相談機関等との連携」
  「いじめの認識・理解等の深化・改革」は、先生だけでなく、校長、教育委員会、
  そして、PTAにまで切り込んである。

 ⑤ 「いじめの発見」から「教育委員会に求められること」まで、一つの流れとして、
  順序立てて、それぞれに留意してほしい視点等について分かりやすく書かれてある。

 ⑥ 「いじめへの対応」から「いじめを生まない学校づくり」への、二段階の構成に
  なっている。教育実践・臨床等を踏まえ、生徒指導の観点から記述してある。

 ⑦ 「いじめられている子の親の対応」「いじめている子の親の対応」は、いじめに
  立ち向かうときの親の心の構え、子どもとのかかわり方などを考える上での資料と
  なろう。

 ⑧ いじめを始め、人としての生き方・在り方等については、単に話し合いで終わる
  のではなく、地域ぐるみで、日常の生活において実践し、具現化を図るようにする
  ことが大切である。そのため、愛知県豊田市の全小中特別支援学校で実施されてい
  る「わが家のルールづくり」という運動を、射水市でも実施してはどうだろう、と
  いう提案をしている。

 ⑨ マニュアルに対する理解を深めるとともに、マニュアルの落とし穴に陥ってしま
  う危険性を回避するため、「いじめ対応マニュアル」と「支える考え」がセットに
  なっている。
   マニュアルの落とし穴=表面上の言葉だけをとらえた形式的な対応

 ⑩ 「いじめ対応マニュアル」及び「支える考え」の真のねらいは、子どものよりよ
  く生きようとする心を信じること、それに基づいた教育実践の日常化、にある。

(3) 基本の理念・考えについて


 ① 人は人によって人になる。
 ② みんなが当事者意識をもつ。
 ③ 苦悩する子どもを決して忘れない。


 ① 人は人によって人になる。
   赤ん坊が「おぎゃー」と産声をあげたとき、「俺はいじめをしたり、人を苦し
  めたりする子になるぞ」と思って生まれてきただろうか。否であると思う。
   生育の過程で、苦しい状況に追いやられ、そのようになったのである。いわば、
  不幸少年なのである。
   義務教育の使命は、そのような不幸少年に、信頼感を取り戻し、人としての道
  を歩むよう支援することではないか。
   このように子どもを見、慈しみ、子どもの支援に真摯に取り組む先生等によっ
  て、いじめている子も、いじめられている子も、どの子もみんな、健全な人とし
  て成長していくのである。

 ② みんなが当事者意識をもつ。
   いじめは、子どもだけの問題ではなく、学校、家庭、社会のいろいろな要因が
  複合的に関連している。
   いじめは、子どもの集団内で起こる。そこには、いじめの構造がある。だから
  と言って、いじめは、子どもだけの問題にしてはいけない。
   子どもに関わる先生、先生を指導する校長、そして、学校を指導監督する教育委
  員会、勿論、親そしてPTA、広くは、地域の人たち、みんなの問題なのである。
   それぞれが当事者意識をもって、いじめを見、人としての生き方・在り方を考え、
  いじめへの対応といじめを生まない環境づくりに努めることによって、元気な学
  校・地域がつくられるのである。

 ③ 苦悩する子どもを決して忘れない。
   誰もが、自己実現のための夢や希望をもって生きている。
   しかし、いじめで自らの命を絶つ子が後を絶たない。なんて悲惨なことだろう。
   いじめから解放されるために自殺する。そこまでに至る苦しみ、怒り、恐れ、心
  の葛藤などはどのようなものか。想像に絶するものであろう。
   しかし、自殺した子が残した手記や親の訴え、いじめで苦しんでいる子のカウン
  セリングを通して感じた心の叫び、電話相談等に寄せられる切実な声、等々。そ
  れらをしっかりと心に受け止めて、苦悩する子どもの心に迫ろう。
   その上で、互いの実践・経験等に学び合いながら、苦悩する子どもの理解と支援
  にあたる。
   そのような構えを大切にして、本気で、真剣に生きる。そのことによって、いじ
  めを生まない土壌もつくられるのである。


(4)このマニュアルに寄せられた声
 ● いじめ対応マニュアルとして、斬新で他に例がないものである。
 ● 「いじめを生まない学校づくり」など、いじめ防止への提言もあり、画期的な   「いじめ問題」への提言になっている。
 ● 子どもや親に対応するとき、どう言うべきか、具体的な言い回しで書いてある。
  ここまで具体的なものは、カウンセリング関係以外になかったと思う。実際に使え
  るマニュアルである。
 ● 苦しみや辛さなどのベースにある感情を重視する視点はとても斬新である。
 ● いじめの質の違いを踏まえた「対応マニュアル」になっているのも核心をついて
  いる。
 ● いじめの要因を、学校だけでなく、社会的な要因や家庭的な要因にまで言及して
  ある。だから、みんなのマニュアルになっている。
 ● 学校や多くの教員が行ってきたこれまでの指導上の問題点を、具体的に率直に指
  摘してある。とても大切である。
 ● 子ども理解の転換が必要であることを、すべての大人が分かるように書いてある。
 ● 一つ一つチェックしながら、子どもをどう見るか、子どもの心が本当に変わると
  はどういうことかなどについて、各自の子ども観を振り返るように書いてある。
   その内容は、臨床教育学という新しい視点からの研究蓄積に則ったものである。
 ● 教育委員会や市当局のあり方に言及しているのも今までに例がなくとてもよい。
 ● いじめへの具体的な考え方や対応について、分かりやすく、また、共感する内容
  となっている。現場においてのマニュアルとして、活用性、即効性の高いものであ
  る。
 ● いじめは、どこにでも起こりうるものであるからこそ、このマニュアルと支える
  考えは必要である。
 ● 子どもの立場から書かれているとともに、さまざまな人が利用できるとても分か
  りやすいマニュアルになっている。
 ● いじめを生まない信頼される学校づくりと校長のリーダーシップは、学校経営の
  柱となるもので、とても参考になる。
 ● 補足の「親の対応」は、親の思いを多面的にとらえたうえで、親としての対応の
  仕方をわかりやすく示してあるので、親が、感情的にならないよう客観的に対応す
  るためにも、とても必要である。
 ● 「いじめ対応マニュアルを支える考え」は、マニュアルをつくる上でのベースに
  なる部分である。ぜひ皆さんに一番に読んでいただきたいところである。
 ● 心理的なところもしっかりと踏み込んで書いてあり、保護者の皆さんにも読んで
  もらいたい。 
 ● いじめ対応マニュアルは、多様な視点から、ポイントが明確で分かりやすかった。
 ● マニュアルを読んで抱いた率直な想いは、「自分が教員として、一人一人の子ど
  もをここまで理解しようと接していたか」という内省でした。
 ● 表紙の「子どもの目線」「子どものために」という言葉、当たり前のように使っ
  ていたものの、その言葉を踏まえた生徒の理解と指導に努めていたか、振り返るこ
 とができました。
 ● 親や先生の人間観、教育指導観、価値観、幸せの物差しなどは、それぞれ異なる。
  それは、教育の困難さをもたらす要因でもある。しかし、それを束ね、信頼される
  学校をつくるためには、校長のリーダーシップが求められる。このことは、学校に
  は、絶対に必要である。
 ● マニュアルの内容は、いじめに対する教育観の醸成や実践にすぐ生かされるもの
  と確信しています。
 ● 表紙にメッセージ、強いアピール力、一つ一つの言葉が心に響きます。
 ● 私は、県の指導の重点の表紙にいつも書かれていた「一人一人を見つめ育てる」
  の言葉に、なぜかひっかかっていました。このマニュアルの表紙に書かれている言
  葉は、血の通った本物の言葉だと思います。一人を泣かせて全体の幸せはないと思
  います。
 ● どのマニュアルにも、いじめには毅然と対応する、いじめている子の心のケアも
  大切である、と書かれてあります。しかし、私は、ただ自分の思いを一方的に激し
  くぶつけ、ちゃんと反省しられ、分かった、で終わっていたように思います。その
  原因は、いじめている子の見方にあったように思います。自分を振り返ることがで
  きました。
 ● このマニュアルは、私にとってはバイブル的価値があると思います。





PDF版(190Kb)はこちら
https://dl.dropbox.com/u/22647991/manual_feature.pdf

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